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日本のみかん党だもの


冬のになると、みかんはありふれた果物でした。そのみかんが貴重な存在になりつつあります。

ハワイのスーパーでクレメンタインという名前のオレンジをよく見かけました。形は日本のみかんに似ていて手のひらサイズです。なのに、皮が固くて、柑橘類の強い香り、房の皮も分厚くて固く、みかんの粒もシャキシャキした食感で、率直に言うと日本のみかんほど美味しくありません。

ありふれた存在の果物が、その繊細な食感と甘味の基準が高かったことを再発見しました。この日本のみかんが近年、生産量が下がっているという興味深い記事を見付ました。

”原因は、消費者が減っていること。特に若い世代を中心とした果物離れ、輸入品や新品種など果物の種類が増え、多くの選択肢の中から少量ずつ買うようになったことと、味の複雑さで勝るスイーツ類、簡便さで勝るサプリメントになどに果物が取って代わられているとも言われています。

また、90年代にオレンジの輸入自由化が始まり、円高も相まってオレンジの輸入が増大する一方でみかん栽培は危機を迎えています。

長い間みかんの購入量は1位でしたが、’05年にはリンゴに座を奪われ、’09年にはバナナにも抜かれ3位に転落したそうです。70年代に350万tだったみかんの生産量は、近年は100万tと、三分の一に激減しました。結果、みかん農家の収益性は低下し、後継者不足、従業員の高齢化、みかん園の荒廃がすすんでいます。”

”「みかんの消費量が減少した原因を、環境の変化だけにしたくない。私たちはおいしい果物を提供できていない、と考えるべき」”と真摯に取り組んでいらっしゃる和歌山県のみかん園の園主さんを紹介されていました。

味がおちる要因を分析し、数値化できない味にこだわり糖度計を使わず一本づつ試食してから収穫、機械化を手作業に、流通を卸売り市場から直販に切り替え、地域ブランド化や高級ブランド化をめざし、生産からマーケティングまで一環して行われているのが素晴らしいです。

”工夫しておいしいものを作った熱心な農家は生き残り、気力のない人は淘汰されていく。どの業界もそうでしょう。農家もそうなって然るべき。それを目標に農家ががんばってくれたらいいと思います。”(AGORA 2011年1月号)

日本がもし、TPPに加盟して、外国からの安い農産物などが入ってくれば、私たちは食品が安く買えるのでよいことかもしれませんが、それによって国内の農家の廃業が増えていく可能性があります。喜んでばかりはいられません。

でも、日本が誇れる果物だって沢山あります。勝手な思い込みかもしれませんが、デコポンは外国の柑橘類に勝る果物です。
国産で旬の栄養が豊富な果物が食べられるのは、あたり前のことではなく、幸せなことだということに気がつきました。これからも日本の農家さんを応援したいと思います。

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